又吉直樹と太宰治

文筆家という仕事には、様々なジャンルと、当然ながら様々なタイプの作家がいます。2015年に芥川賞を受賞したお笑い芸人の又吉直樹さん、そして又吉さんが大好きだと言う太宰治さん、2人の作家の才能を比較してみたいと思います。

 

まず又吉さんの持っている才能の構成を見てみます。

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又吉さんは、感性型の表現力(表現・感性・芸術・反骨)の作家気質、感覚優れた作家だということがわかります。それに人間的魅力、人を惹き付ける才能(愛情・魅力・信用・蓄積)が、芸人としても作家としても人気を得ている理由です。ある種のカリスマ性がある人とも言えます。

太宰治さんの才能は

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一方、太宰治さんは、理論型の芸術性を持った作家であり、古典と流行を同時に使いこなす創作力・企画力・構成力の優れた作家だということです。

文筆家としては、詩人やエッセイストとしての才能が強い又吉さんであり、小説家としての才能が強い太宰さんです。

2人に共通しているのは、とても努力家でこだわりの強い職人気質だということと、技術として説得力を持っているということ。

 

現実の世界で強く発揮された才能は?

又吉さんの場合、かなり保守的で、誰かを守りたい、自分を守りたいという意識が相当強いところがあります。

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それは、又吉さんが人が好きで、人に幸せになってもらいたいという想いが強いということです。なので、作家にしても芸人にしても、精神世界のメッセージでなく、現実的な人間っぽいメッセージになります。又吉さんはファンタジー的作品は苦戦します、そのセンスは多いにあるのですが、実践的ではないということです。

 

 

太宰治さんの場合は、保守と改革・攻撃が入り交じっていて、知的に錬られた作品になりやすく、こういう才能の人は、伝統的な表現や方法と革新的な技法を使って演出する、プロデューサー的なタイプでもあります。

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歴史に残るのは太宰さんタイプの作家です。小説家としての才能も発揮されますが、学校の先生や学者としても発揮されたであろう才能です。

 

 

先に述べた才能だけでは、もちろん人気作家にはなれません。運気も味方に付けなければならないし、努力も必要なのですが、又吉さんの特殊性は財運がとても強いこと、40歳以降でビジネスとしても大成するタイプです。一方の太宰さんは自殺未遂等で運気が向上するという特殊な宿命の人で、ヒット作品を排出した時代は運気もかなり強い時代でした。